鼻に当てたマスクから空気を送り、眠っている間に気道がふさがらないようにする治療です。仕組み、始め方、毎日の使い方、通院の頻度までご説明します。
CPAP(シーパップ)は、鼻に当てたマスクから空気を送り、眠っている間にのどの気道がふさがらないようにする治療です。睡眠時無呼吸症候群の治療の中心となる方法で、装着したその晩からいびきが止まる方が多くいらっしゃいます。
当院では、一晩ご入院いただいて空気の圧とマスクを決める「CPAP導入入院」から治療を始めます。開始後は、健康保険で治療を続けるために原則として月1回の受診が必要です。受診の際に機器のデータを確認しながら、設定を調整していきます。
CPAP(シーパップ)は、鼻に当てたマスクから空気を送り込み、眠っている間にのどの気道がふさがらないようにする治療です。睡眠時無呼吸症候群の治療の中心となる方法で、現在もっとも広く行われています。
機器本体、空気を送るチューブ、鼻に当てるマスクの3つで構成されます。本体は枕元に置ける大きさで、作動音は静かなものになっています。
装着したその晩から、いびきが止まり、無呼吸が起きなくなる方が多くいらっしゃいます。眠りが分断されなくなることで、次のような変化を感じられる方がいらっしゃいます。
ただし、感じ方には個人差があります。すぐに変化を実感される方もいれば、数週間かけて少しずつ楽になる方もいらっしゃいます。装着に慣れるまでのあいだ、かえって眠りにくく感じる時期がある方もおられます。
また、睡眠時無呼吸症候群は高血圧・不整脈・心疾患・脳血管障害・糖尿病との関連が報告されており、治療によってこれらの負担が軽くなることが期待されています。ただし、すべての方に同じ効果があるわけではありません。
検査で重症度を確かめたうえで、治療の方法をご相談します。CPAPを行うことになった場合、当院では一晩ご入院いただき、その方に合った空気の圧とマスクを決めるところから始めます。
送る空気の強さもマスクの形も、人によって適したものが異なります。合わない設定のまま始めると、途中でやめてしまう原因になります。当院がCPAP導入入院という仕組みを設けているのは、そのためです。
CPAPを装着した状態で一晩お休みいただき、呼吸と血液中の酸素を記録しながら圧を調整します。マスクも実際に装着したうえでお選びします。PSG検査入院と同じく夜間入院・早朝退院のため、お仕事や学校を休む必要はありません。
CPAP導入入院について詳しく使い方は、眠る前にマスクを装着して電源を入れるだけです。朝起きたら外して電源を切ります。特別な操作は必要ありません。
衛生を保つため、お手入れは次の頻度で行ってください。
| 頻度 | 行うこと | ポイント |
|---|---|---|
| 毎日 | マスクのクッション部分を拭く/加湿器の水を入れ替える | 皮脂が残るとマスクが滑り、空気が漏れやすくなります |
| 週に1回 | マスク・チューブを中性洗剤で洗い、よく乾かす | 完全に乾いてから使用してください |
| 月に1回 | フィルターの確認と清掃/交換 | 目詰まりすると風量が落ちます |
| 定期的に | マスクのクッション・ヘッドギアの交換 | 劣化すると空気漏れの原因になります。受診時にご相談ください |
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加湿器の水は、原則として精製水または水道水のどちらを使うかが機種によって定められています。取扱説明書をご確認いただくか、受診の際にお尋ねください。
健康保険でCPAP治療を続けるには、原則として月に1回の定期受診が必要です。これは制度上の決まりであると同時に、治療がうまくいっているかを確認するためでもあります。
受診の際には、機器に記録されたデータを一緒に確認します。
数字を見ながら調整できるのが、この治療の特徴です。うまくいっていない場合、圧の設定やマスクの種類を変えることで改善することが少なくありません。データの読み方は「CPAPのデータの見方」のページでご説明しています。
使い始めてしばらくは、慣れるまでに時間がかかる方もいらっしゃいます。よくあるお悩みと、考えられる対応は次のとおりです。
圧が強すぎる可能性があります。設定の見直しや、呼気時に圧を下げる機能の調整で改善することがあります。
サイズや形が合っていない、ヘッドギアが緩んでいる、クッションが劣化しているなどが考えられます。
鼻から送った空気が口から抜けてしまいます。マスクの種類の変更や、鼻づまりの治療で改善することがあります。
加湿器の設定を上げる、口が開いていないかを確認する、といった対応があります。
気温が下がる時期に起こりやすい現象です。加湿の設定やチューブの保温で軽くなります。
鼻の治療が必要な場合があります。耳鼻咽喉科と連携して対応します。
いずれも、やめてしまう前にご相談ください。次の受診を待たなくても構いません。多くの場合、設定やマスクの変更で改善できます。原因別のくわしい対処法は「CPAPが続かない方へ」のページにまとめています。
CPAPは、使っている間だけ気道が開く治療です。使用をやめれば、無呼吸は元に戻ります。そのため、原則として治療が必要な状態が続くあいだは使い続けていただくことになります。
一方で、体重が大きく減った場合や、鼻の治療によって気道の状態が変わった場合など、治療の内容を見直す方もいらっしゃいます。その場合はあらためて検査を行い、状態を確かめたうえで判断します。定期受診のなかで、その都度ご相談ください。
CPAP治療中の方の再診予約は、WEB予約または専用のお電話(050-5840-2209)で24時間受け付けています。
構造化データ(FAQPage)を実装し、検索結果とAIの回答の両方に対応します。
機器は持ち運べる大きさです。専用のケースをお使いいただけます。海外へ行かれる場合は電源の仕様が異なることがありますので、事前にご相談ください。
使わなかった晩は、無呼吸が元の状態に戻ります。体調やご事情で使えない日があっても構いませんが、できるだけ毎晩お使いください。
鼻がつまっていると使いにくくなります。数日であれば無理に装着せず、回復してから再開してください。長引く場合はご相談ください。
レンタルです。毎月の費用に機器の使用料が含まれます。金額の目安は「費用と保険」のページをご覧ください。
現在の機器は作動音が静かになっています。むしろ、いびきが止まることでご家族の睡眠が改善したというお話を伺うことがあります。
自己判断で中止せず、まずご相談ください。使いにくさが理由であれば、調整で改善できることが多くあります。ほかの治療法をご検討いただくこともできます。
このページの内容は、当院院長が監修しています。診断や治療の判断は、必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。記載内容は一般的な説明であり、個々の症状について保証するものではありません。
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あてはまる症状から、疑われる状態を確認します。
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治療の始め方と、続けるための情報をまとめています。