就寝時に装着し、下あごを少し前に出すことで、のどの奥の空間を広げる治療です。適応となる方の条件と、歯科との連携の流れをご説明します。
マウスピースは、就寝時に装着して下あごを少し前に出した状態で固定する装置です。あごが前に出ることで舌の付け根が持ち上がり、のどの奥の空間が広がります。手のひらサイズで電源も不要なため、出張や旅行が多い方にも使いやすい方法です。
軽症から中等症の方、CPAPを続けられなかった方が主な対象です。作製は連携する歯科で行い、当院で発行する紹介状をお持ちいただくことで健康保険が適用されます。歯やあごの状態によっては作製できないことがあります。
就寝時に装着する口腔内の装置です。上下の歯にはめ込み、下あごを少し前に出した状態で固定します。あごが前に出ることで舌の付け根が持ち上がり、のどの奥の空間が広がります。
電源も機械も必要なく、手のひらに収まる大きさです。持ち運びやすいため、出張や旅行が多い方にも使いやすい方法です。
すべての方に適しているわけではありません。歯やあごの状態によっては、作製できないことがあります。
まずは検査で重症度を確かめ、お口の状態とあわせて判断します。ご希望があれば遠慮なくお伝えください。
2つは対立するものではなく、状態に応じて使い分けるものです。それぞれの特徴を並べると次のようになります。
| CPAP | マウスピース | |
|---|---|---|
| しくみ | 空気の圧で気道を広げる | 下あごを前に出して、のどの空間を広げる |
| 適した重症度 | 中等症から重症 | 軽症から中等症 |
| 効果の確実さ | 無呼吸を抑える力は強い | 効果には個人差があります |
| 装着感 | マスクと空気に慣れが必要 | あごや歯に違和感が出ることがあります |
| 持ち運び | 本体・チューブ・マスク一式 | 手のひらサイズ。電源も不要 |
| 電源 | 必要 | 不要 |
| 作製・導入 | 当院で導入入院を行います | 連携する歯科で型を取り作製します |
| 通院 | 原則として月1回(当院) | 当院と歯科の両方に、定期的に |
| 健康保険 | 適用されます | 適用されます(医科の診断書が必要です) |
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無呼吸を抑える力という点では、CPAPのほうが確実です。そのため中等症から重症の方には、まずCPAPをおすすめしています。一方で、使い続けられなければ治療にはなりません。続けられる方法を選ぶことを優先します。
マウスピースは歯科で作製します。当院と歯科の両方を受診していただく流れになります。
重症度、あごや歯の状態、鼻の通りなどを確認し、マウスピースが適しているかを判断します。CPAPとどちらがよいかも、あわせてご相談します。
健康保険でマウスピースを作製するには、医科での診断と紹介が必要です。検査結果を添えた書類をお渡しします。
連携する歯科で、お口の状態を確認したうえで型を取ります。むし歯や歯周病がある場合、先にその治療が必要になることがあります。
できあがったマウスピースを装着し、あごを出す量を調整します。作製から装着まで、数回の通院が必要です。
マウスピースを装着した状態で、あらためて検査を行い、無呼吸が減っているかを確認します。十分でない場合は、あごを出す量の再調整や、ほかの治療への変更を検討します。
装着感やかみ合わせの変化を確認するため、歯科を定期的に受診していただきます。無呼吸の状態については、当院で経過を見ます。
※ 通院回数・連携先は目安です。実際の運用に合わせて確定します。
装着に慣れるまで、次のようなことが起こる場合があります。多くは使い続けるうちに軽くなりますが、続く場合はご相談ください。
あごを前に出した状態で固定するため、起床時にだるさを感じることがあります。出す量の調整で軽くなることが多くあります。
使い始めによくある反応です。多くの場合、数週間で落ち着きます。
長期間の使用で、わずかに変化する場合があります。定期的に歯科で確認していただく理由のひとつです。
重症の方や、鼻がつまっている方では、無呼吸が十分に減らないことがあります。装着した状態での検査で確認します。
お手入れは、毎朝外したあとに水で洗い、よく乾かします。歯磨き粉での洗浄は素材を傷めることがあるため、歯科の指示に従ってください。
使えます。ただし、医科(当院)で睡眠時無呼吸症候群と診断され、歯科あての紹介状をお持ちいただくことが条件です。ご自身で歯科を受診されただけでは、保険が適用されません。
費用は、当院での診察・検査分と、歯科での作製分に分かれます。金額の目安は「費用と保険」のページをご覧ください。
市販のいびき用マウスピースは、睡眠時無呼吸症候群の治療用として作られたものではありません。かみ合わせを損なうおそれがあるため、自己判断での使用はおすすめしません。
睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸・血液中の酸素・脳波などを同時に記録する精密検査(PSG/終夜睡眠ポリグラフィー)が必要です。当院では院内の検査室でこの検査を実施しています。
構造化データ(FAQPage)を実装し、検索結果とAIの回答の両方に対応します。
市販品は睡眠時無呼吸症候群の治療用に作られたものではありません。歯型に合っていない装置を使い続けると、かみ合わせを損なうおそれがあります。自己判断での使用はおすすめしません。
使えません。歯ぎしり用は歯を守ることが目的で、あごを前に出す構造にはなっていません。目的も形も異なります。
残っているご自身の歯の本数によります。総入れ歯の場合は難しいことが多く、部分入れ歯の場合は歯科での判断となります。
ご自宅ではCPAP、出張時はマウスピースという使い方をされる方もいらっしゃいます。ご希望があればご相談ください。
型取りから完成まで、歯科での通院が数回必要です。お口の治療が先に必要な場合は、さらに期間がかかります。
マウスピースを装着した状態で、あらためて検査を行います。無呼吸が十分に減っているかを数値で確認します。
このページの内容は、当院院長が監修しています。診断や治療の判断は、必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。記載内容は一般的な説明であり、個々の症状について保証するものではありません。
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